病名

HIV・エイズ

HIVとは「ヒト免疫不全ウイルス」を略した言葉です。

HIVウイルスが体に入ってしまうとリンパ球が壊され、病気の原因になるウイルスやガンなどの深刻な病気になりやすくなってしまいます。

つまり体の免疫能力を奪ってしまう病気なのです。

HIVウイルスが免疫能力を奪っていくことで、通常であれば免疫能力で排除できたウイルスが暴れ出しその結果、エイズが発症するという流れになります。

HIVウイルスを体から排除する方法はまだありませんが、エイズの発症を抑える方法は確立されてきています。

後ほど解説していきますので、まずはHIV・エイズに関する特徴を見ておきましょう。

原因 感染している人との性行為全般・体液の接触・輸血・母乳
性行為以外での感染 あり
(口に傷がある場合のキス、傷口への体液接触など)
症状 発症までは症状が出ない
男女:発熱、嘔吐、頭痛など様々
検査 血液検査
検査費用 自由診療:9,000円程度
保険適用:2,000円程度
治療 完治はできないため、発症を抑える治療を行うのがほとんど。
個人差が大きいため、ケースバイケースの治療になる。
治療費用 個人差が大きいため、ケースバイケース
潜伏期間 3ヶ月〜数年間
備考欄 発症するまでは症状がない。

それぞれの項目について詳しく解説していくと共に、どうすればいいのかなどについても紹介していきます。

HIV・エイズとは?

HIVは、ウイルスのこと。

エイズは発症した病名のことです。

HIVウイルスを保持した人との性行為や、輸血・母乳・体液接触によって感染します。

ただ感染力はあまり強くないため、日常生活の中で移るということはほぼありません。

HIV・エイズの潜伏期間

3ヶ月〜数年間

HIV・エイズの潜伏期間は、3ヶ月〜数年間程度です。

患者数の推移と数

上記は、厚生労働省が発表している図を引用したものです。

HIV・エイズの感染者数は2000年ごろから増え始め2013年をピークに徐々に減少してきています。

HIV・エイズの原因

HIV粒子の構造(模式図)

HIV・エイズの原因は、HIVウイルスに感染することです。

つまり、すでに感染している人との性行為・体液接触によって感染するということです。

なので、感染していない人との性行為や体調の変化によってエイズ・HIVになるということはありません。

特に通常の性行為よりも、アナルセックス・傷がある際の性行為などは感染リスクが高くなります。

逆に、カンジダや性器ヘルペスなどの性感染症は、体調の変化などにより性行為をしていなくとも再発することがあります。

詳しい内容についてはこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

心当たりがない!性病(性感染症)は、セックス以外でも感染する?感染経路はここ!『彼氏としかしていないのに、性病のような症状がある』 『心当たりがないのに、性病になることってあるの?』 パートナーとのセッ...

HIV・エイズの症状

ここからはHIV・エイズの詳しい症状についてみていきましょう。

HIVの症状

HIVに感染しただけでは、症状が出ません。

そのため非常に気が付きにくく、検査をするまで全く分からないことがほとんどです。

疑わしい行為をした場合、早めに検査をすることをおすすめします。

エイズの症状

エイズを発症してしまうと様々な症状があらわれます。

◆発熱、倦怠感、筋肉痛、
◆肺に違和感
◆下痢、のどが痛い、嘔吐、
◆リンパ節の腫れ

他にも多くの症状がありますが、個人差があるため代表的な症状のみを紹介しました。

この場合、早期の対処が必要です。

HIV・エイズの検査

HIV検査には、様々な検査方法がありますがどの検査方法でも基本的に血液検査になります。

思い当たる行為から、14日〜1ヶ月程度あけなければ検査することができません。

HIV・エイズの検査についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

>HIV検査相談マップ|HIV検査まめ知識

検査費用

検査費用 【保険適用】
2,000円程度
【自由診療】
9,000円程度

検査費用は、保険適用する保険診療保険適用をしない自由診療なのかによって違ってきます。

検査費用、治療費ともに保険診療の方が安いです。

しかし保険診療での検査や治療を受けた際には、年明けに届く『医療費のお知らせ』と呼ばれる明細書に記載されてしまいます。

自宅に届く場合には、家族が開封することで治療を受けていることがバレてしまうかも知れません。

その点、自由診療の場合、『医療費のお知らせ』などに記載されることはないため家族にバレることなく治療することができるのです。

そのため性病検査(性感染症検査)では、自由診療で治療する人が多くいます。

とは言っても、保険診療の方が安く済むので、特にバレたくないなどの理由がない方は保険診療で治療するのがいいでしょう。

性病の検査で保険診療を受けるに当たっては、『実際に症状が出ている』必要があります。

具体的には性行為後からむず痒い、赤みがある、痛みがあるなどです。

『なんとなく心配だから検査をしたい』『定期的に受けたい』

という場合には保険診療することができませんので注意してください。

性病検査(性感染症検査)における保険診療について詳しくはこちらをご覧ください。

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検査の結果がわかるまでの期間

検査の結果がわかるまでの期間は、通常は即日から1週間程度です。

検査方法によって異なりますが、即日でわかる方法と、1週間程度かかる場合にわかれています。

治療方法

実際にHIV・エイズになってしまった場合、抗HIV薬の服用を行います。

ただ残念ながら完治することは難しく、進行を遅らせる・発症を遅らせるということしか現状はできません。

そのため、HIV・エイズに感染しないよう予防することがとても重要です。

コンドームの利用・傷がある際の性行為の自粛・不特定多数の人とのセックス自粛など出来る限りの予防に努めるようにしましょう。

まとめ

最後にHIV・エイズの特徴についておさらいしておきましょう。

原因 感染している人との性行為全般・体液の接触・輸血・母乳
性行為以外での感染 あり
(口に傷がある場合のキス、傷口への体液接触など)
症状 発症までは症状が出ない
男女:発熱、嘔吐、頭痛など様々
検査 血液検査
検査費用 自由診療:9,000円程度
保険適用:2,000円程度
治療 完治はできないため、発症を抑える治療を行うのがほとんど。
個人差が大きいため、ケースバイケースの治療になる。
治療費用 個人差が大きいため、ケースバイケース
潜伏期間 3ヶ月〜数年間
備考欄 発症するまでは症状がない。

症状から自分がどの性病(性感染症)になっているのか知りたい、どこの医療機関に行けばいいのかわからないという方はこちらのページで症状別の性病を紹介しているのでそちらも参考にしてみていください。

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