病名

B型肝炎・C型肝炎

B型肝炎・C型肝炎は、それぞれB型肝炎ウイルス(HBV)・C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで起きる病気のことです。

どちらも感染初期は、無症状なことが多くきがつきにくいのが特徴です。

まずはB型肝炎・C型肝炎の特徴について、表にまとめましたのでご覧ください。

原因 性行為全般・輸血
不衛生な状態による感染
性行為以外での感染 あり
症状 感染初期は自覚症状がないことが多い
【男女】体のだるさ、吐き気など
検査 【検査方法】
血液検査
【検査可能時期】
B型感染より2ヶ月経過後
C型感染より3ヶ月経過後
検査費用 自由診療:9,000円程度
保険適用:2,000円程度
治療 ケースバイケース
治療費用 ケースバイケース
潜伏期間 2週間~6か月
備考欄  

それぞれの項目について詳しく解説していくと共に、どうすればいいのかなどについても紹介していきます。

B型肝炎・C型肝炎とは?

B型肝炎・C型肝炎とは、それぞれB型肝炎ウイルス(HBV)・C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで起きる病気のことです。

まずはB型肝炎について詳しく見ていきます。

B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が、血液や体液などを介して感染する肝臓の病気です。

以前は、輸血などによって感染するケースがありましたが現在では、主に性行為によって感染すると考えられています。

また新規に感染した人でない感染者の多くが、母子感染(垂直感染)であるとも言われています。

C型肝炎とは

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)が、血液や体液などを介して感染する感染することにより起こる肝臓の病気です。

C型肝炎に感染すると約7割の人が、生涯にわたり感染が継続する持続感染者となります。

放置すると、悪化し肝がんへと進行する可能性があるため早期治療が必要です。

B型肝炎と同じく、以前は、輸血などによって感染するケースがありましたが現在では、主に性行為によって感染すると考えられています。

こちらもB型肝炎と同じく、新規に感染した人でない感染者の多くが、母子感染(垂直感染)であるとも言われています。

B型肝炎・C型肝炎の原因

B型肝炎・C型肝炎の現在の主な原因は、性行為と母子感染(垂直感染)です。

急性のB型肝炎・C型肝炎の多くは、性行為による感染だと言われています。

逆に、慢性的なB型肝炎・C型肝炎の多くは、母子感染(垂直感染)と言われています。

B型肝炎・C型肝炎の潜伏期間

潜伏期間:2週間~6か月

潜伏期間とは、感染機会(性行為など)から症状を発症するまでの期間のことです。

B型肝炎・C型肝炎では、2週間~6か月前後程度と言われています。

検査が可能になる時期については感染機会(性行為など)から24時間後なので、疑わしい場合は検査をすることができます。

B型肝炎・C型肝炎の症状

ここからはB型肝炎・C型肝炎の詳しい症状についてみていきましょう。

◆疲れやすくなった
◆食欲がわかない
◆食欲不振や嘔吐などの消化器症状が出る。
◆尿の色が濃いウーロン茶のような色をしている
◆目や皮膚が、黄色くなっている(黄疸)

上記のような症状が続く場合、B型肝炎・C型肝炎である可能性があります。

肝臓は『沈黙の臓器』とも言われており、上記のような症状があまり出ないケースもあります。

また慢性肝炎・肝がんなどで亡くなる患者の約6割が、C型肝炎に感染しているとも言われています。

早期発見、早期治療で未然に予防するようにしましょう。

B型肝炎・C型肝炎の検査

B型肝炎・C型肝炎の検査には、血液検査を行います。

検査費用

検査費用 【保険適用】
2,000円程度
【自由診療】
9,000円程度

B型肝炎・C型肝炎の検査費用は上記のようになっています。

性病検査における保険診療について詳しくはこちらをご覧ください。

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検査の結果がわかるまでの期間

検査の結果がわかるまでの期間は、大体が2〜3日程度でわかります。

なかには即日での検査結果がわかるところあります。

治療方法

実際にB型肝炎・C型肝炎になってしまった場合の治療方法について紹介していきます。

自然治癒可能か、治療の方法や期間、B型肝炎・C型肝炎の治療薬について触れていきます。

B型肝炎・C型肝炎の自然治癒は可能か?

結論から言えば、不可です。

専用の医院にて治療を行う必要があります。

治療方法と治療期間

急性のB型肝炎と慢性のB型肝炎では治療法に違いがあります。

以下に、分けて紹介していますので参考にしてください。

  治療法
慢性B型肝炎 慢性B型肝炎の場合、完治することはありません。
そのため、肝臓が炎症を起こさないようにできるだけ鎮静化させることが目的となります。
状態に応じて、抗ウイルス薬の服用・インターフェロンと呼ばれる注射を行ったりします。
急性B型肝炎 基本的には、体の免疫によるウイルスの排除をサポート(水分摂取や点滴など)するのみで、抗ウイルス薬などの投与は行いません。
ただ劇症肝炎と呼ばれる炎症が強い状態になった場合には、命の危険が伴うため抗ウイルス薬を使用したり、血液透析など治療を必要とする場合があります。
C型肝炎 抗ウイルス薬よって原因となるウイルスの完全排除が可能になっています。
2〜3ヶ月集中して内服治療を行うことで、初回治療では95%以上の患者からウイルスを消失させるようになってきています。
ただ薬剤費が高額になるため、C型肝炎治療の費用助成を行政に申請して治療を行うことが一般的です。

まとめ

最後にB型肝炎・C型肝炎の特徴についておさらいしておきましょう。

原因 性行為全般・輸血
不衛生な状態による感染
性行為以外での感染 あり
症状 感染初期は自覚症状がないことが多い
【男女】体のだるさ、吐き気など
検査 【検査方法】
血液検査
【検査可能時期】
B型感染より2ヶ月経過後
C型感染より3ヶ月経過後
検査費用 自由診療:9,000円程度
保険適用:2,000円程度
治療 ケースバイケース
治療費用 ケースバイケース
潜伏期間 2週間~6か月
備考欄 魚の腐ったような匂いがすることが多い。

症状から自分がどの性病になっているのか知りたい、どこの医療機関に行けばいいのかわからないという方はこちらのページで症状別の性病を紹介しているのでそちらも参考にしてみていください。

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