知識

性病の潜伏期間はいつまで?性病ごとの期間と検査可能時期について

どのウイルスにも潜伏期間があるように、性病についても潜伏期間が存在します。

潜伏期間の長さは病気の種類によって異なっており、感染からすぐに症状が出るものや数週間後に症状が出るものまでさまざまです。

今回は、性病ごとの潜伏期間や検査が可能な時期などについて詳しく解説していきます。

それでは参ります。

この記事の監修者
プライベートケアクリニック東京
名誉院長:尾上 泰彦
Yasuhiko Onoe
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-2-2 マルヒロ日本橋ビル4F
1969年日本大学医学部卒 泌尿器科医
性感染症専門の医院を81年に川崎市に開院し、
2017年にプライベートケアクリニック東京を開院。
日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)などを務め、厚生労働省のHIV研究に協力するなど、わが国における性感染症予防・治療を牽引。

性病(性感染症)の潜伏期間とは

潜伏期間とは、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間のことです。

潜伏期間の長さは、病原体の種類・個人の免疫によって異なっています。

例えば、淋病は病原菌の発育が比較的早く感染が疑われる行為があった日から2〜5日程度で発症するのに対して、クラミジアは発症の早い人でも1週間程度かかるというように大きく異なります。

さらに、クラミジアは発症しても無症状という人も多く、自覚がないまま感染しているということもあり得るのです。

では、この潜伏期間中に性行為をした場合他の人に移ってしまうのでしょうか?

潜伏期間中に性病はうつる?

結論から言えば、潜伏期間中でも性病はうつります。

性病は潜伏期間中でもうつる?性病のQ & AQ.性病は潜伏期間中でもうつる? A.性病は潜伏期間中でも他人に移ります。 性病は症状が出ていなくても、病原体を保持していれば他人に...

性病は症状が出ていない場合でも、他人に感染させてしまいます。

性行為だけでなく、フェラチオやクンニニングス・場合によってはキスなどでもうつってしまいます。

性病への感染が疑われる場合は、しっかりと検査と治療を行いましょう。

潜伏期間中は検査ができない?

潜伏期間中でも検査は可能です。

しかし、感染が疑われる行為後すぐというような場合ですと、感染した病原体の量が少なく有効に検査できないことがあります。
(このことをウインド・ピリオドと呼ぶ)

どの程度期間が必要かは、性病の種類・検査方法によって異なりますので注意しておきましょう。

性病ごとの潜伏期間と検査可能時期について

性 病 潜伏期間 検査可能時期

カンジダ

1日~1週間前後

感染より24時間経過後

ヘルペス

210

感染より24時間経過後

クラミジア 13週間 感染より24時間経過後
梅毒 36週間 感染より1ヶ月経過後
淋病(淋菌) 27 感染より24時間経過後
HIV

24週間

感染より14日経過後

(NAT検査の場合)

マイコプラズマ

ウレアプラズマ

15週間

感染より24時間経過後

トリコモナス

514日前後

感染より24時間経過後

この記事の監修者
プライベートケアクリニック東京
名誉院長:尾上 泰彦
Yasuhiko Onoe
〒103-0027 東京都中央区日本橋2-2-2 マルヒロ日本橋ビル4F
1969年日本大学医学部卒 泌尿器科医
性感染症専門の医院を81年に川崎市に開院し、
2017年にプライベートケアクリニック東京を開院。
日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)などを務め、厚生労働省のHIV研究に協力するなど、わが国における性感染症予防・治療を牽引。
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