肛門クラミジアは、男女共に無症状な事が多く、気が付きにくい性感染症(STD)の一つです。
アナルセックスなどにより感染し、肛門に感染してしまった場合『肛門クラミジア』と呼びます。
まずは肛門クラミジアについての特徴を表にまとめましたのでご覧ください。
原因 | 感染している人との性行為 (アナルセックスが主な原因) |
---|---|
症状 | 無症状のケースが多い ・肛門の痛み・腫れ 感染を放置するとクラミジア直腸炎になる可能性あり。 |
検査 | 感染機会(疑わしい性行為)より24時間経過後より検査可能 |
検査費用 | 【保険適用】 3,000円程度 【自由診療】 7,000円~10,000円程度 |
治療法 | 抗生剤による治療 【治療期間】 1週間程度で治ることが多い ただし、治療完了後数週間をあけての再検査が必要 |
潜伏期間 | 1〜3週間 |
備考欄 | アナルセックスなどにより感染する。 |
それぞれの項目について詳しく解説していくと共に、どうすればいいのかなどについても紹介していきます。
通常のクラミジアについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

肛門(こうもん)クラミジアとは
肛門クラミジアは、肛門に感染してしまったクラミジアのことをいいます。
通常のクラミジアと同じで、無症状のことが多く長く放置されることがあります。
肛門クラミジアの検査
肛門クラミジアの検査は、肛門からの分泌物により行います。
細い綿棒などを軽く肛門に入れるだけの検査ですので、大きな負担はありません。
検査費用
検査費用 | 【保険適用】 3,000円程度 【自由診療】 7,000円~10,000円程度 |
---|
検査費用は、保険適用する保険診療か保険適用をしない自由診療なのかによって違ってきます。
検査費用、治療費ともに保険診療の方が安いです。
しかし保険診療での検査や治療を受けた際には、年明けに届く『医療費のお知らせ』と呼ばれる明細書に記載されてしまいます。
自宅に届く場合には、家族が開封することで治療を受けていることがバレてしまうかも知れません。
その点、自由診療の場合、『医療費のお知らせ』などに記載されることはないため家族にバレることなく治療することができるのです。
そのため性病検査では、自由診療で治療する人が多くいます。
とは言っても、保険診療の方が安く済むので、特にバレたくないなどの理由がない方は保険診療で治療するのがいいでしょう。
性病の検査で保険診療を受けるに当たっては、『実際に症状が出ている』必要があります。
具体的には性行為後からむず痒い、赤みがある、痛みがあるなどです。
『なんとなく心配だから検査をしたい』『定期的に受けたい』
という場合には保険診療することができませんので注意してください。
性病検査における保険診療について詳しくはこちらをご覧ください。

肛門クラミジアの治療薬
・ジスロマック
・クラリスロマイシン
・クラビット
肛門クラミジアの治療には上記のような薬が処方されます。
どの薬を処方するかは医師の判断になるので、必ず従うようにしてください。
市販薬での治療は可能か?
結論から言えば不可です。
上記のような薬をネットなどで購入することもできますが、非常に危険です。
それは、服用する順番や量を間違えてしまうと抗生剤に対する『耐性』が生まれてしまい薬が効かない状態になってしまうからです。
新型コロナウイルスが変異したように、あなたの誤った服用によって新しい変異ウイルスが生まれてしまう可能性もあります。
肛門クラミジアの治療の際には、必ず医療機関を受診し治療してください。
まとめ
最後に肛門クラミジアの特徴についておさらいしておきましょう。
原因 | 感染している人との性行為 (アナルセックスが主な原因) |
---|---|
症状 | 無症状のケースが多い ・肛門の痛み・腫れ 感染を放置するとクラミジア直腸炎になる可能性あり。 |
検査 | 感染機会(疑わしい性行為)より24時間経過後より検査可能 |
検査費用 | 【保険適用】 3,000円程度 【自由診療】 7,000円~10,000円程度 |
治療法 | 抗生剤による治療 【治療期間】 1週間程度で治ることが多い ただし、治療完了後数週間をあけての再検査が必要 |
潜伏期間 | 1〜3週間 |
備考欄 | アナルセックスなどにより感染する。 |